サプリメントの歴史
サプリメントの歴史はアメリカから始まります。アメリカからスタートしたサプリメントの歴史は1975年からになります。意外と最近なんですね、サプリメントの誕生って。サプリメントも他の製品と同じように必要にせまられて開発された商品でした。
その必要とは、当時のアメリカでは医療費の増大によってアメリカの国家としての財政が非常に逼迫してしまっていたのです。医療改革の必要性が否応無く出てきたのです。この医療改革のために栄養問題特別委員会という調査機関が1975年にアメリカ上院に作られました。アメリカの特別な調査機関です、莫大な予算を使って調査と研究が実施されました。
そして2年後の1977年に栄養問題特別委員会では研究結果レポートを提出しました。この研究結果レポートに当時のアメリカ国民はショックをおぼえ、サプリメントに対する関心が高まりました。サプリメントを意識するキッカケは、この研究結果レポートにあった訳です。その内容はというと、「肉食中心の食生活によっていろいろな慢性病が起る。これらは医薬品では治らない」とまで記載されていました。
そしてサプリメントへと関心が高まる記述は「ビタミンやミネラルなどの不足が非常に目立っている」などの指摘です。アメリカのサプリメントが広く世界に認知されるようになったのは、1994年に成立された法律によります。それが「栄養補助食品健康教育法」です。
栄養補助食品健康教育法は、DSHEA法ともいいます。栄養補助食品健康教育法(DSHEA法)ではサプリメントを「栄養補助食品」と定めています。これは、サプリメントは医薬品と食品の中間に位置するものということです。
サプリメントの必要性
サプリメントの必要性を考えたことが無い人には、なぜにサプリメントは必要なのかを理解していただくことが難しい場合もありますね。食事の栄養バランスに気を使っていればサプリメントは必要がない、という人が大半を占めます。この考えは確かにその通りでもありますし、そうではないとも言えるのです。
それは現代の土地の状況な作物などの栽培方法に違いがあるからです。農薬や化学肥料といったものを大量に使用したりすることにより土地は昔と比べてやせ細り、野菜や果物は見た目には昔も今も変わりがありませんが、栄養価は格段に低くなってしまっているのです。
そして調理する際には加熱したり冷凍したりすることにより、また更に栄養価は失われて低くなるのです。ですから、現代ではサプリメントを使わずに完全な栄養素は補えなくなっているのです。
現在、出回っている穀物(小麦や玄米など)の大半が精製されています。残念ながらこの精製の過程で栄養成分のかなり多くの部分が失われているのです。精製されていない全粒粉と呼ばれている小麦粉や玄米は、健康に非常に気をつかう健康志向の人たちが使うくらいなものです。この数は非常に少ない数字です。
現代社会では、食事からのみ必要な栄養素を摂取するというのは残念ながらかなり難しい状況にあります。だからこそ、サプリメントが必要なのです。